酉谷山ー長沢背稜ー雲取山           平成17年1月9日〜11日

雲取山の記録  2000年2月10日 

東日原バス停8:05ー一杯水避難小屋10:30ー13:00酉谷山避難小屋(泊)7:35ー長沢山9:00ー芋の木ドッケ
ー12:55雲取山14:00ー雲取山避難小屋(泊)6:10ーサオラ峠10:10ー丹波バス停12:00


かわいい酉谷避難小屋
窓の正面には富士山が見える
2005年の初山行は何処にしようかと迷った末、酉年にちなんで酉谷山に行くことにした。東日原のバス停で4人が降りた。2人が鷹ノ巣山、私ともう一人が、ヨコスズ尾根を行く。バス停の上の駐車場にテントが張られていたが人は見えません。民家の脇を上り、最奥の民家のおばあさんから、今日はもう多くの人が登った事を聴く。ジグザグと急登が続く、植樹林の暗いところから、雑木林に替わると、明るくなり、気持ちもよくなる。

2日分の食料とテントが重く感じられる、休憩を入れながら、のんびりと登る。道も緩やかな道になり、一杯水の避難小屋に到着する。小屋にはすでに先客でにぎやかでした。ここは三つドッケをパスして巻き道を先に進む。日陰の部分には雪もあるが10cmほどです。雪道に血の跡が点々と現れて、その先の藪の中に大量の血が見られた。このあたりで、猟をしているらしい。ハナド岩の上で石尾根を眺めながら休憩をする。


酉谷山の山頂は展望はない
木の桟道には雪が氷つき滑りやすくなっている。やがてゴンバ尾根の分岐になる。七跳山、坊主山のピークを踏むことなくすべて巻き道で酉谷峠に到着する。少し前から雪がちらついていたが、やや多く降ってきたのでいったん避難小屋に行き、様子を見てから酉谷山にピストンする事にした。

きれいな丸太小屋で別荘のようです。一番乗りです。このあとしばらくすると、続々と到着して、総勢16名となってしまう。8人が小屋に入り、残りはテント泊と2名は一杯水避難小屋に向かった。酉年ねらいが多いようで、皆考える事は同じようです。満員のお陰で暖かい夜を過ごせた。翌日は日の出を見に酉谷山にピストンをしてから雲取山に向かう。殆ど天祖山に下山しているのでそこまでは良く踏まれています。

急に踏み跡が薄くなるが先行者がいて、トレースは心配ありません。尾根に上がりこの先、秩父側を巻くようになると雪も今までの倍くらいになります。


長沢背稜の尾根道
この辺りから右側に両神山、浅間山が見える
天祖山への分岐から50分ほどで長沢山に到着する。その先、やせ尾根が出てくると、北側の樹林の間からは両神山と浅間山が見えるようになり楽しみな歩きとる。更に榛名山、赤城山、上越の真っ白な稜線が見えてきた。

やがて、やせ尾根も終わり芋の木ドッケに向かう広い尾根に出ると倒木が多くなり歩きにくくなってきた。トレースがないと迷いそうなところです。芋の木ドッケのピークは展望も無い。ここからは三峰からの縦走路に向けて急下降が始まる。アイゼンを履くほどではありません。縦走路に出ると急にアイゼンの踏み跡の道になる。三峰からの道は滑りやすくなっているようです。

大ダワから女道を登り雲取小屋に到着する。お正月の注連縄の張られた小屋はひっそりとして誰もいません。しばらく待つと小屋番さんが出てきた。コーヒーを頼み、食堂で昼食を取らせてもらった。ストーブも点けて頂き、暖かい中で過ごさせてもらった。ひと登りして雲取の山頂に出ると、単独の人がいて、30分ほど話し込んでしまう。


雲取避難小屋からの石尾根
三条の小屋まで行って泊まることも考えていたが、明日も、天気が良さそうで、このまま降りてしまうのはもったいない気がして、避難小屋に泊まる事にして山頂でのんびりとする。風がないのでそれほど寒くは無く、展望を楽しみながら時間を潰す。連休の昨日はここも人が一杯だっただろうが今は誰もいません。

熱いコーヒーをのんだあと避難小屋に行くと一人先着者がいました。この日は二人で小屋を占領する事になった。夕日を見に小屋を出ると3頭の鹿ファミリーが寄ってきて。鹿越しに夕日の富士山を眺める幸運となった。

日が沈むと急に寒くなってきた。長い夜は夜景と星空を眺めに時々外に出る事を繰り返した。夜景がきれいなのに、ビックリした。翌朝はマイナス13度でした。朝日を拝んでから下山を開始する。今日はアイゼンをつけた、表面が凍った道に気持ちよくアイゼンが効き足取りは快調です。


鹿と日暮れの富士山
三条小屋の裏は一面に凍りつき、アイスバーンです。ヤッパリ、下りにはアイゼンが必要です。小屋でサオラ峠への道の状態を聞いてから歩き出す。道脇に猟師が獣と格闘したらしい、生々しいところがあったりして、気分を害する。歩いている人は少ないようですが、しっかりとした道です。雪は多いところでも膝下まではありません。

昨日までより、風が強いぶん寒く感じられる。陽だまりを見つけては休憩しながら行く。なだらかでは有るが登りながら幾つかの沢と尾根を越えてサオラ峠に着く。ここから丹波天平にも足跡があるが、まっすぐ丹波に下る。2年前に火打石谷遡行の帰り、暗い中を駆け下りたのを思い出しながら、今日はのんびりと歩く。

予定通り丹波のバス停に12時前に着く。丹波山温泉「のめこい湯」まで歩き、バスの時間まで1時間半ゆっくりと風呂に入り、久しぶりにうまいビールを堪能した。